庭の山椒を収穫し「ちりめん山椒」を作る

もともとはアゲハの幼虫のエサと化していた

わずかながらある庭には物心ついた頃から山椒が生えている。

ウナギに掛ける山椒は苦手だったので庭の山椒に特に興味はなく、ただ「アゲハの幼虫が食べてるなー」程度にしか思っていなかった。

それが。

木の芽が高値で売られていた

スーパーで木の芽(若い山椒の葉)やら山椒の実やらがそれなりの値段で売られているのを目にしたのだ。木の芽なんて数枚で300円くらいする。口に合う合わないではなく、このままアゲハに食べられるだけなんてもったいないじゃないか!(もっとも、アゲハは実まで食べるわけじゃないが)。

というゲンキンな考えで有効活用(売るではなく食べる)しようと思いたった。

思いたったこの時点で「木の芽」はもう間に合わなかったので(成長して普通の葉になってしまった)、青い山椒の実を収穫し、佃煮かちりめん山椒にしてみることにした。

さっそく収穫

枝などついた状態で79gあった。

あっけなく失敗する

サッと洗い、さっそくレシピ通りに下ごしらえする。

数分茹でて様子をみると、周りの皮は柔らかくなるものの中がまったく柔らかくならない。「指でつぶせる程度」とのことなのだが、ゆで時間を延ばしても周りの皮がフニャフニャになるばかり。

ひとつつぶしてみると、中は茶色い殻のようなもので覆われていて、やわらかくなる気配すらなく、結局ここでGoogle先生に相談。

するとどうやら日が経って中の種が成長してしまっていた模様。

地域にもよるだろうが、「6月の声を聞く前に収穫せよ」との意見もあり、6月5日の時点では一歩遅かったようだ。

一年後のリベンジ [収穫]

あれから一年が経った

ここまでは実は一年前の話だったのだ。

去年の失敗は繰り返したくなかったので、今回は6月になる前、5月の連休明けから様子をうかがい、5月15日5月22日の2回に分けて収穫した。

2回に分けたのは、5月15日じゃまだ早いのでは?と不安に思ったからだ。心なしか実もまだ小粒に見えた(気のせいかもしれない)。実を指でつぶしてみると、去年は茶色い殻ができていた種の部分が乳白色でやわらかい。ほっ。

対して5月22日は去年の失敗が頭をかすめ、たまに粒をつぶしてみては中の種が成長していないか確認する。日当たりのよかった枝など、若干ながら殻ができはじめているようなものもあった。

下ごしらえ

洗う

まず、サッと水洗いし、ゴミなどを取り除く。

まだ小枝がついていて、枝と軸が繋がり房のようになっている状態。

こんな感じで繋がっている。

これはあとではずせばいいので、とりあえずこのまま茹でる。

茹でる

熱湯で5~10分ほど茹でる。

たまに取り出して指でつぶしてみたり、食べる…と痺れるので食べずに噛んで食感を確認してみたり。

このあとすぐ使ってしまう人もいるようだが、もともと山椒の辛みが得意ではないので、水にさらす。

冷水に取り、数時間おきに水を取り換え半日ほど(一晩程度)おいた。

あまりこの時間が長すぎると辛みがなくなってしまうのでお好みで……。

小枝と軸を取る

軸はついたままでも食感はそれほど変わらないらしい。気になる人は取り除く。売り物でもついたままの物もあるのだが、気になるので私ははずした。

ただ、この作業はめちゃめちゃ面倒くさい。小一時間かかる。

ちりめん山椒をつくる

  • ちりめん:60g
  • 山椒:大さじ2(適当)

ちりめんはスーパーで1袋(60g)400円程度のものを購入。

ざるにあけて粉粉した感じを落とし、上から熱湯をかけて湯通しした。

  • 酒:100ml
  • 醤油:大さじ1
  • 砂糖:小さじ1
  • みりん:大さじ1(あとで入れる)

醤油は薄口しょうゆを使った方が上品な仕上がりになると思うが、常備している濃口を使用。

みりん以外を火にかけ、グツグツしてきたらちりめんを投入。

焦げ付かないように気をつけながら3分ほど。

みりんを入れる。

山椒を入れる。

かなり水分が多い状態。

焦げつかないようにしつつ、水分がなくなる手前で火を止める。

キッチンペーパーに広げ、落ち着かせる。

できあがり。

なんとなく葉をかざってみる(笑。

味は濃すぎず、山椒の辛みも控えめ。ごはんにたくさんかけられます。

冷蔵庫で2週間を目安にと思っていたけれど、2週間持たずに食べちゃいました~。

これは2回目に作った分。

今回収穫した山椒はまだ全部使っておらず、下ごしらえ後に大さじ2程度ずつキッチンペーパーで包んでからラップに包み、冷凍保存しています。

スポンサーリンク